現代は高度情報化社会と呼ばれ、色々な品物がどんどん便利になっている世の中です。代表的なところで言えば、「スマートフォン」などはその筆頭でしょう。成人の手のひらくらいの大きさの「板状の機器」で多くの情報を閲覧し、時にはネットショッピングもその場で出来てしまうなど、一昔前では考えられなかったことではないでしょうか?
また、これら高度情報化の影響は昔からあった各種道具にも及んでいます。一例をこちらも挙げてみれば、「自転車」は「ICによる簡易制御が付いた電動自転車」に変わり、育児世代の夫婦や、足腰が弱ってしまった年配者の交通の足などとして姿を変えました。
このように世の中はどんどん便利な道具が登場しており、この流れは今後も続くことでしょう。何せ、人間は「より快適な環境を求める生き物」だということは、多くの人が納得するところでしょうから。
しかし、中にはそれら最新式の便利な道具とは真逆の「旧来の仕様」そのままのものも残っています。今お話ししている僕がが暮らしている、築40年は固い古いアパートの設備もその一つでしょう。この建物、何せ「バス無し」という今どき考えられない古風な作りをしており、玄関のドアなど、薄い一枚の板に適当なシリンダー錠を組み込んだだけの仕様です。しかも、その「鍵」が非常に薄い金属で作られていて、「これ、もし鍵が鍵穴の中で折れてしまったらどうするのさ?」と使っていて不安になる品物なのです。
家賃が安いのであまり文句も言えませんが、大家さんもせめてこの玄関ドアくらいは新しくしてほしいなと思う、僕なのでした。